9/8付けで、最新のIT導入補助金2022の申請数、交付決定数が発表されました。「デジタル化基盤導入枠(デジタル化枠)」「通常枠」では申請数も採択数も大きく違います。IT導入補助金を申請の際には、この「採択率」もひとつの判断材料にしていただければと思います。

2022年度「デジタル化枠」と「通常枠」の申請数と採択数、採択率

IT補助金採択率
IT導入補助金公式サイトから引用

IT導入補助金2022のこれまでの申請数、採択数、採択率をまとめると下記の通りとなります。

A類型     51%
B類型     43% 
デジタル化枠 85%

IT導入補助金2022の採択率は、通常枠の合計が47%であるのに対し、デジタル化枠85%と、およそ2倍近い差があります。

ご存知の通り、補助金は100%交付されるものではなく、年度や類型によって採択率が異なります。2022年度の特別枠である「デジタル化枠」は明らかに採択率が高いので、条件が合う事業者様は申請を検討されてはいかがでしょうか?

参考までに、昨年度の採択率を下記に掲載します。

参考)過去の採択率

2021採択率


毎年、特別枠の採択率が高くなる傾向がありますが、本年度はそれが更に顕著に表れています(※国としては特別枠に力を入れる傾向がり、予算の割合を大きくしていると言われています)。


「デジタル化枠」では、特に「ECサイト」での申請をおすすめしています

今年度の「デジタル化枠」は必須項目が少ないなど、審査のハードルが低く設定されており、申請者の負担が軽減されています(※義務とされている経年効果報告も、「デジタル化枠」は1年間のみです)。

ただし、この「デジタル化枠」では、導入するITツール(ソフト)が「会計」「受発注」「決済」「EC」のいずれかであることが必須要件となっています。

そして、なぜ「ECサイト」を特にお奨めしているのかという点を説明いたします。IT導入補助金2022の補助率は下記のようになっています。


「デジタル化枠」の場合、補助率が3/4の場合と2/3の場合がとても分かりづらくなっています。

補助率が3/4となるのは、①「決済」「EC」のように2機能以上ある時かつ、②申請額が約66万円までの時です。

下記は、「決済」「EC」機能を含んだECサイト100万円で申請した場合の例になります。

「決済」「EC」機能を含んだ「ECサイト」導入を100万円で申請した場合

IT導入補助金公式サイトの補助金シュミレーターを活用ください

上記を整理すると、ECサイト100万円の導入経費は下記のようになります。申請事業者が支払う自己負担額は、消費税を足した総額1,100,000円から補助額を引いた377,778円となります。

内容金額備考
総額(税抜)1,000,000円税抜の額が補助対象
総額(税込)1,100,000円最初に支払が必要な額
補助額722,222円補助率3/4と2/3で計算
自己負担額377,778円差し引きした合計額

申請締切とスケジュール

デジタル化枠

通常枠

その他、スケジュールの詳細はIT導入補助金公HPをご覧ください。

「デジタル化枠」での申請については、分かりにくい点も多々あります。IT導入補助金の概要を説明した過去のセミナー動画も参考にしてください。

IT導入補助金2022活用セミナー(動画)

IT補助金2022


申請をお考えの方は、下記の「申請チェックシート」で申請に必要な要件を確認してください。


また、IT導入補助金の無料相談も下記より承っております。気兼ねなくご相談いただければと思います。


その他、ご不明な点がございましたら、下記フォームからお問い合わせください。

IT導入補助金が皆様の事業の支えや成長、業務の効率化につながることを願っています。