IT導入補助金の申請について問い合わせ対応をしていると、似たような質問を受けます。
今回は、よくある質問申請時に注意いただきたい内容についてお話したいと思います。

よくある質問(2022年申請時)

今年度のIT導入補助金の問い合わせにおいて、実際に多かった質問について挙げてみました。

Q
個人事業主ですが申請はできますか?
A

はい。できます。個人、法人ともに1年以上の事業継続をしている必要があります。税納税証明書(法人税もしくは所得税)の提出が可能かどうかが判断の基準となります。

Q
〇〇のソフトを導入したいのですが、IT導入補助金は使えますか?
A

ITツールを登録しているIT導入支援事業者(ベンダー)に問い合わせてください。もしくはソフト(システム)の開発メーカーに問い合わせてください。そのソフトやシステムが、ITツールとして登録されていないと、IT導入補助金では申請できません。

Q
過去にIT導入補助金を交付された経験があります。
申請できますか?
A

申請は可能です。ただし、過去3年間で交付を受けていると、今年度は減点対象となります。また、今年度は1事業者がデジタル化枠1つと通常枠1つ合計2つ申請が可能ですが、2つ目の申請は減点対象となります。

Q
他の助成金・補助金との併用はできますか?
A

基本的に国の事業としての助成金・補助金との併用はできません。補助対象となる事業内容(経費、サービス内容)が異なる場合は申請が可能です。
例)ECサイトを別の助成金申請で費用計上した場合は、IT導入補助金では申請できません。
地方自治体の出す助成金についてはこれに限りませんので、各助成金窓口に問い合わせて確認をしてください。

Q
IT補助金では申請・報告時のサポート費用が発生しますか?
A

いえ、発生しません。
IT導入補助金の公募要領(デジタル化枠)の2-3(4)補助対象外経費の中に、「補助金申請、報告に係る申請代行費」とあります。IT導入支援事業者は、ITツールの導入に係る経費以外を事業者から受け取ることは出来ません。
※ただし、ITツール(ECサイトや会計ソフト等)の導入時に、役務として、導入コンサル費用や設定費用、保守運用費用を経費計上することができます。

例)会計freeeの導入➤クラウド会計ソフト費用+導入コンサル費用
『freee会計』導入時の『IT導入補助金』の活用にはお気をつけください! – いちからNews (ichikala.com)

上記の通り、弊社の見積もり例を参考にしてください。

Q
IT導入補助金に採択されるためのコツを教えてください。
A

① 記述ミスをしないこと
よくあるミスとして、本社(本店)所在地が履歴事項全部証明書に記載されている内容と異なっている場合。
例)履歴事項全部証明書には「杉並区松庵3丁目11番地19号」と記載されている➤申請入力時に「杉並区松庵3-11-19」と記入。
これはミスと捉えられて事務局から再提出を求められます。

② 書類を正しく添付すること
書類の枚数、取得日、内容が合っているか。
履歴事項全部証明書:全枚数添付されているか、3ヶ月以内の取得か。
納税証明書:国税の法人税もしくは所得税であるかどうか。
 
③ ココがポイント!
IT導入補助金では、他の助成金申請と違い事業計画を何枚も書く必要がありません。事業内容をテキストで記述する部分が非常に少なく、限られた文字数の中で判断・審査されます。そのため、下記の内容については必ず記述してください。
「現在の事業の課題」「IT補助金を使うとどうなるか」「生産性向上もしくは事業の効率化につながるか」「導入するITツールがそれを解決するものであるか」
これらの記載内容と、前年度までの財務情報との整合性が取れているかが、採否の大きな判断材料となると考えられています。

Q
実績報告はどのようなことをするのですか?
A

ITツール(ソフト)が実際に事業者に導入(購入)されたかどうかを事務局に報告します。その判断材料として下記のものを提出します。
例)ECサイトの場合、画面キャプチャ、とサイトのURLを提出(管理画面、カート画面、商品ページ画面など)
また、導入経費を支払ったことを示す振込明細書、通帳の一部コピーの提出が求められています。

IT導入補助金申請は余裕をもって準備を!

実際に事業者様の支援をしていると気づくことは多くあります。

「明日の締切に間に合わせたいのですが、何を準備すればよいでしょうか?」(事業者A様)

お分かりのように、この方はIT導入補助金について殆ど分かっておりません。ご自身だけの努力で申請が可能だと勘違いしておられます。

  1. IT導入補助金がIT支援事業者(ベンダー)からの招待がないと申請できないこと。
  2. 申請のための準備にどの程度の時間を要するかが分かっていないこと。
  3. 申請を軽く考えていること。

特に 3. については国のお金(税金)をいただいて事業をするわけですから、責任が生じることを肝に銘じておかなければなりません。
補助金のお金を使う目的が何なのかを明示し報告する義務があります。
そして、その責任は我々IT導入支援事業者にも生じるものです。

仮に採択され、ITツールが導入されても、報告時の審査により返金を命じられるというリスクもありますので、そのことも踏まえ、目的をしっかりと定めた上で申請準備をしましょう!

下記は、弊社で提示しているIT導入補助金の準備の日程です。


申請期限
  1. gBizIDプライムアカウントは2週間前に申請準備する
  2. 申請書類は1週間前に取得を終える
  3. 申請締切の前営業日までに申請入力を完了する

このように日時を明示しても予定は遅れるものです。
締切前に焦って提出しても、ミスが見つかって再申請となってしまうのです。
IT導入補助金の申請においては、十分な余裕をもって準備をしていただけますようお願いいたします。

その他、スケジュールの詳細はこちらをご覧ください。


申請をお考えの方は、下記の「申請チェックシート」で申請に必要な要件を確認してください。


また、IT導入補助金の無料相談も下記より承っております。気兼ねなくご相談いただければと思います。


その他、ご不明な点がございましたら、下記フォームからお問い合わせください。

IT導入補助金が皆様の事業の支えや成長、業務の効率化につながることを願っています。