こんにちは!
今回から、創業したいけど何から始めればいいかわからないと言った方向けに「いちから」はじめる創業シリーズと題して、創業に重要な情報や考え方などを発信していこうと思います!
創業をするということは、今までの会社員などの「決めてもらう」立場とは違い「決める」側の立場になるということです。「決める」側の人間は、従業員を雇うかどうか、雇う場合は給料をいくらにするか、どんな商品を扱うかなど、多くのことを決断しなくてはなりません。
また、それと同時に幅広い情報をいち早く収集し、事業に取り入れることでライバルと差をつけていく必要もあります。
それが業績の維持・拡大のために働いてくれる従業員を、そして自分自身を守っていくことに繋がるのです。
私たちの発信する情報が、あなたの創業の後押しとなり、創業後に事業が上手くいくお手伝いになれれば幸いです!
Contents
【創業ってどのくらいお金がかかるの?】
さて、まず皆さんが創業をしたいと考えたときに、はじめに疑問に思うことは何だと思いますか?
おそらく、大半の人はお金について、特にいくらあれば創業できるのかということが気になる方が多いかと思います。
いくらくらい自己資本が必要なのか?カフェを経営したいけど、厨房がある物件ってそもそもいくらで借りれるんだろう? 等々…
この疑問に関する答えに明確なものはありません。
なぜなら、創業したい業種によって異なるからです。
具体的にお話ししていきます。
【創業を考えるときに大事な「費用」という考え方】
創業をするうえで必要なのは「費用」がどのくらいかかるのかという考え方です。まず事業を始めるために必要な費用を算出することで、いくらくらいお金を用意する必要があるかを把握することができます。
費用を把握することで、事業を軌道に乗せるためには利益をどのくらい出さなければならないのかもわかってきます。
この費用は、業種によって発生するもの、しないものがあります。
[多くの業種で発生する費用]
・人件費
・家賃
・水道光熱費 など
[業種によって発生する費用]
・仕入(飲食業・小売業など)
・設備費(製造業など)
・広告宣伝費(広告を出す場合) など
このように、業種によって発生する費用が異なるため、仕入等の費用が大きい業種は比較的多額な元手が必要となり、逆にコンサル等の費用がかからない業種は少額になる傾向があります。
一口に創業といっても必要な資金は大きく異なることもあるのです。
【業種別に必要な金額】
創業にいくらかかるか知りたくてこの記事を見てるのに、業種によって必要な資金が異なります!って答えだとなんだか納得できませんよね?
皆さんはきっと具体的な金額が知りたいはず…。
そこで、今回はいちからが実際に支援してきた事例の中から、いくつか抜粋して実際に創業に必要だった金額をご紹介したいと思います!
[事例1:飲食業(パン等の製造販売)]
費用 | 金額 |
---|---|
物件取得費用 | 65万円 |
内装費 | 700万円 |
設備費用・店内什器 | 200万円 |
仕入 | 120万円 |
諸経費 | 130万円 |
合計 | 1,215万円 |
こちらの事例はパンの製造販売です。「物件取得費用」とは、具体的には保証金、礼金、仲介手数料などを含めた金額のことです。こちらは業種に限らず、物件を借りる際は必ず発生するものですので覚えておきましょう。
この事例で一番お金がかかっている項目は「内装費」です。これは物件の内装工事等にかかる費用で、ガス・水道工事も含まれます。今回はパンの製造のためのパン窯を利用できるための工事にお金がかかったと考えられます。
内装費は元々の物件が飲食店だったのか、事務所だったかで大きく変わってきますので、物件選びが重要になります。
[事例2:小売業(フラワーショップ)]
費用 | 金額 |
---|---|
物件取得費用 | 140万円 |
内装工事 | 330万円 |
備品 | 50万円 |
仕入 | 270万円 |
人件費・諸経費 | 200万円 |
合計 | 990万円 |
こちらの事例はフラワーショップです。先ほどのパンの製造販売と比べると、仕入にお金がかかっているのがわかるかと思います。
パンの場合は小麦などの比較的低価格な原材料を仕入れて、調理をすることで付加価値を付けて販売します。しかし、フラワーショップの場合は、仕入れたものをそのまま販売することが多いため、仕入れ値は小麦等の原材料に比べ高くなってしまうのです。
一方、調理のためのガス工事等が必要ないため、内装費は比較的低額になっています。
[事例3:美容業(アイラッシュ)]
費用 | 金額 |
---|---|
物件取得費用 | 80万円 |
内装工事 | 20万円 |
家具・什器 | 20万円 |
理容室器具 | 20万円 |
材料 | 25万円 |
広告宣伝費 | 40万円 |
ネイル用品 | 30万円 |
人件費・諸経費 | 250万円 |
合計 | 485万円 |
最後の事例はまつ毛エクステなどの施術を行う美容業です。理容用品やネイルなど、仕入にはあまりお金がかからず、内装費もかなり低額に抑えられています。
しかし、施術を行う必要上、人件費にお金がかかっていたり、周知してもらうために広告宣伝費を使用していたりします。
いちからでは比較的飲食や小売、美容といった業種での創業が多いのですが、こういった店舗を持ったり、仕入が発生したりする業種は 結構お金がかかる ことが多いと思います。
一概には言えませんが、創業にかかる資金の大小関係を業種別に表すと、以下のような形になります。
仕入あり | 仕入なし | |
---|---|---|
店舗あり | 小売業 必要資金:特大(1,000万円以上) | 飲食業 必要資金:大(700~1,000万円) |
店舗なし | ネット販売 必要資金:中(500万円前後) | コンサルティング 必要資金:小(200~500万円) |
表に記載されていない業種でも、店舗と仕入の必要があるかないかで考えていただければ、おおよそどのくらいの金額になるかがわかるかと思います。
業種によりけりですが、だいたい500~1,000万円ほど創業には必要という認識でいるのが良いかもしれません。
いかがでしょうか?この500~1,000万円という金額、かなり高額だと思われる方がほとんどだと思います。
「全然資金足りないよ…」
「やっぱり自分の店を持つなんて夢のまた夢か…」
いいえ、あきらめるのはまだ早いです!
次回はこの高額な創業資金、自分の貯金だけでは賄えない場合にはどうすれば良いのか、というテーマでお話しします。
まとめ
・創業に必要な資金は 業種によって異なる
・一概には言えないけれども、だいたい 500~1,000万円ほどの自己資金が必要
・自分の貯金だけで用意できなくても あきらめるのは早い!