こんにちは!

前回は借入をなぜ行うのか、そのメリットについてお話ししました。

第3話はこちら

借入は正しい知識ときちんと計画を立てることで、事業運営における強力な味方となってくれるということがわかっていただけたのではないかと思います。

では、実際に借入をしたいと思った場合、どのように借りればよいのでしょうか。

このブログでは、大きく分けて3つの借入をご紹介します。

1つは日本政策金融公庫から借り入れる場合。

2つめに、信用保証協会を用いて借入を行う場合。

そして3つめに、そのほかの融資制度を使って借入を行う場合。

今回は、1つ目の日本政策金融公庫について解説をしていきます。


【日本政策金融公庫とは】

まずは、日本政策金融公庫から借り入れる場合についてお話しします。

日本政策金融公庫は、政府系の金融機関であり、中小企業や小規模企業の事業者を主に対象とし融資を行っています。

国から100%出資を受けており開業を支援する目的ももつため民間の金融機関より融資を受けやすいという特徴があります。

民間の金融機関の融資審査では落とされたものの、日本政策金融公庫から無事融資を受けることができたという話はよく聞きます。

前回も少しお話ししましたが、融資件数も多く、令和2年度の融資実績総額は4兆5,000億円にも及びます。

融資実績

融資制度にもよりますが、融資限度額は数千万~数億円となっております。しかし、最近の傾向では、創業融資の上限は1,000万円となっています。

【日本政策金融公庫の魅力

①審査の基準がしっかりしている

日本政策金融公庫は審査の基準がある程度明確なため、審査に落ちないためにどのような準備をすればよいのかがある程度わかりやすいです。

主に自己資金と融資希望者の経験が重視されることが多く、どのように自己資金を用意したのか、どのような経歴があり事業継続性はあるのかといった点を気にしているようです。

他の融資制度に比べると、創業前からコツコツと自己資金を貯めてきたのか(地道に事業を行っていくことができるか)といったところを重視する傾向があると考えられます。

融資希望者の経験については、6年以上の同分野での勤務経験があると有利です。逆に、同業界の経験が無い場合、他融資制度に比べて厳しくみられる傾向もあります。

②審査が早い

(保証協会付の融資の方が金利は安くなる。5%超で融資を受ける人は現状ほぼいない)

他の融資制度に比べ政策金融公庫のみの判断で結論が出るため、着金までの期間が短いという特徴があります。各種資料の提出状況にもよりますが、新規の融資でも1か月程度で着金することが多いです。

③営業地域を問わない

支店の担当地域はおおよそ決まっているものの、地域や県単位の金融機関ではないため、全国どこの場所でも融資を受けることが可能です。

④預金口座を持っていない

貸付のみを担当しているため、政策金融公庫としては預金口座を持っていません。

このため、融資決定後の着金は借入をした名義者の口座を別に作って指定する必要があります。



いかがだったでしょうか。

日本政策金融公庫からの借入は、これから創業する人にとっては覚えておいて絶対に損がない知識だと思います。

日本政策金融公庫について、今日お伝えした内容はほんのさわりに過ぎず、創業をした、または創業を考えている皆さんにお伝えしたいことがまだまだたくさんあります。

ですが、それを全て一つの記事にまとめてしまうと膨大な量となってしまうため、次の機会にしたいと思っております。


「いちから」はじめる創業シリーズ#5
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